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2024.6.14

マクラーレン、26年ぶりの ル・マン 参戦へ

マクラーレン・オートモーティブは、26年ぶりとなるル・マン24時間レースへの参戦に向けて準備を開始しました。エントリーするのは マクラーレンGT3 EVOの3台で、モナコGP、インディアナポリス500、そしてル・マンの「世界3大レース」の全てに、マクラーレンが同一シーズンで参戦するのは今回が初めてとなります。

歴史的な勝利は、1995年のル・マン24時間レースでマクラーレンF1のロードカーが華々しい初優勝を飾ったことから始まりました。F1 GTRは、その後3シーズンにわたって活躍し、1997年にはロングテール仕様でGT1クラス優勝、総合2位を獲得しました。そもそもマクラーレンF1がレースカーとして設計されたモデルではなかったことを考慮すると、これらの成功はいっそう注目に価するものであったといえます。

LMGT3のレギュレーションを満たすべく、GT3 EVOには 先代のF1 GTRと同様、変更箇所には多くの共通点が残されています。

その代表的なものがシャシーで、マクラーレンがF1レースで初めて導入し、30年前のF1からロードカーへ受け継ぎ、その技術を進化させてきました。マシンのキャビンを形成するメインのモノコックは、750Sの心臓部と同じカーボンファイバー製モノケージIIが採用され、その上にロードカーと同じフロント・インパクト構造とリア・フレームが取り付けられています。カーボンファイバー製シャシーは、マクラーレンのDNAの一部であり、剛性・強度・軽量性を重視して採用されました。そのメリットは、軽量化と動的性能だけでなく、ドライバーにとって非常に安全な環境、特にル・マンでしばしば見られるハイスピードでタイヤが接近する、「ホイール・トゥ・ホイール」のアクションに対して優れている点にあります。

ドライバー・フォーカスを考慮し開発されたこのシャシーは、ほんの一例に過ぎません。マクラーレンGT3 EVOは、750Sと同じステアリング・ラックとコラムを採用することで、ドライバーの意志をそのままコース・ポジショニングに反映することができます。

可変バルブタイミング、ドライサンプ潤滑、そして軽量かつ強靭なマテリアルなど最新テクノロジーを採用したM840T は、マクラーレン750Sと同じ4LツインターボV8エンジンです。GTレースの規則dにより、エンジンの出力を抑えなければなりませんが、M840Tの驚異的なパワーデリバリーと耐久性には遜色がありません。

マクラーレンGT3 EVOには、サーキット専用ブレーキ、スリックタイヤ、公道走行では禁止されているエアロダイナミクスなど、レースに関連する多くの装備が追加されています。一方で、750Sオーナーには、アクティブ・リアスポイラー、パワートレインのアジャスタブル・モード、プロアクティブ・シャシー・コントロールIIIシステム(これらの組み合わせはマクラーレン・コントロール・ランチャー・ボタンをタッチするだけで設定可能)、そしてわずか11秒で昇降可能なリトラクタブル・ハードトップを備えたスパイダーモデルなどがオプションとして用意されています。

今回参戦する3台のマクラーレンGT3 EVOのうち、2台はWECのレーシング・パートナーであるユナイテッド・オートスポーツよりエントリーされており、うち59号車は ル・マンと同じレースを走行します。1995 年に優勝したF1 GTRと同じレースナンバーの59号車は、イギリス人のジェームス・コッティンガム、ブラジル人のニコラス・コスタ、スイス人のグレゴワール・ソーシーがステアリングを握る予定です。また姉妹車の95号車のクルーは、日本人ドライバーの濱口弘と佐藤万璃音、そしてチリ人のニコラス・ピノです。マクラーレンのル・マン復帰は、かつてスパ・フランコルシャンで優勝争いに加わり、6時間のレースで多くの周回をリードした59号車のパフォーマンスに続くものです。

3台目のGT3 EVOはインセプション・レーシングで、昨年の地元ウェザーテック・スポーツカー選手権のGTDクラスでアメリカ人レーサー、ブレンダン・イリーブが成功を収め、今回のル・マン参戦が決定しました。2019年、マクラーレン・トロフィー選手権の前身であるピュア・マクラーレンGTシリーズでの目覚ましい活躍から始まり、その後、世界各地のGTレースシリーズに参戦し、いくつかの選手権で優勝を果たしています。今回は、イギリス人のオリー・ミルロイとデンマーク人のフレデリック・シャンドルフとともに参戦します。

「ル・マン24時間レースはマクラーレンの歴史においてもとても重要なレースであり、また私たちのマシンの性能と耐久性が試される究極のデモンストレーションの舞台なのです。全チームの幸運を祈るとともに、エキサイティングなレースを楽しみにしています」
マクラーレン・オートモーティブCEO、マイケル・ライターズ

 

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