マクラーレン 720S GT3、日本の新たな GT3カスタマーチームと参戦

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ブリティッシュ・ラグジュアリースポーツカー及びスーパーカー・メーカーであるマクラーレン・オートモーティブでは、2019年のGTシーズンが迫る中、McLaren 720S GT3が日本での複数のチャンピオンシップに初登場するなど、更なる計画が続々と決定しています。

マクラーレン・オートモーティブが投入する最新のGT3は、マクラーレン・カスタマー・レーシング・ジャパンのエントラント名での参戦となり、2台のマシンが、それぞれスーパーGTシリーズとスーパー耐久チャンピオンシップに参戦することが決定しています。また、2019年に開催されるインターコンチネンタルGTチャレンジ(IGTC)の第4戦となる鈴鹿10時間耐久レースには、2台体制での参戦も決まっています。

チーム代表である郷 和道は過去マクラーレンと共にレース参戦した実績がありますが、今回再び、マクラーレンという英国ブランドにこの伝説的な名前が並ぶことになりました。McLaren F1 GTR が日本でデビューした1996年の全日本GT選手権(JGTC)で、チーム郷は圧倒的な強さでタイトルを獲得。その後、1997年のル・マン24時間でもMcLaren F1 GTR「ロングテール」で見事な走りを見せました。以来、このチームはフランスで開催されるこの有名な耐久レースにおいて成功を重ね、2004年にはついに総合優勝を果たしたのでした。

マクラーレン・カスタマー・レーシング・ジャパンのチーム名の下、チーム郷はMcLaren 720S GT3を2台投入しますが、長年に亘りマクラーレンのアソシエートとして実績を築いた安川 実をはじめ、1996年のJGTCチャンピオンシップで勝利を収めたチームの元メンバーや、2004年ル・マン24時間レースの勝利に関わった仲間達によるチーム編成となります。

参戦する2台のマシンには、Lark McLaren F1 GTRで採用されていたアイコニックなネオンピンクとグラファイトのカラーリングの最新デザインをまとっています。1台はスーパーGTシリーズに向け、ドライバーラインアップは、ル・マン24時間レース優勝ドライバー荒 聖治と、弱冠21歳のスペイン出身のアレックス・パロウ(Alex Palou)のドライバーラインアップによるフル参戦が決定しており、もう1台はスーパー耐久シリーズに向けアレックス・パロウに加え阪口晴南(セナ)と木下隆之の日本人ペアで参戦します。インターコンチネンタルGTチャレンジの第4戦となる鈴鹿10時間耐久レースでは2台体制で臨みます。

マクラーレン・オートモーティブ モータースポーツ・ディレクターのダン・ウォームズリー(Dan Walmsley)は次のように述べています。
「この度、高い評価を受けている郷 和道氏が率いるマクラーレン・カスタマー・レーシング・ジャパンが、2019年に720S GT3を投入してレースに参戦することが決まったことを光栄に思います。スーパーGTシリーズ、スーパー耐久シリーズ、並びに、IGTC鈴鹿10時間の各レースでマシンを走らせることとなる本チームは、既に豊富な経験を培い、GTレーシングの世界で輝かしい実績を築いています。レースで勝利を収め、両選手権でタイトルを獲得するために必要なことを彼らが熟知していると、私たちは信じて疑いません。これに加え、マクラーレンは日本国内で高い人気を誇っており、アイコニックなカラーリングを採用した720S GT3は大きな注目を集めるに違いありません。」

マクラーレン・カスタマー・レーシング・ジャパンのチーム代表である郷 和道は次のように述べています。
「20年以上前に輝かしい成功を共におさめたマクラーレンと再びタッグを組めることは大きな喜びです。私たちが目にした720S GT3のパフォーマンスは既に素晴らしくポジティブで、今季再び勝利の火花を散らすことができると期待しています。この新たな章への挑戦と、再びマクラーレンと共に成功を収めることを楽しみにしています。」

McLaren 720S GT3は集中テストプログラムの最終段階に入っており、スーパーシリーズ・モデルは、欧州と中東地域における走行距離は累計数千キロまで達しています。数週間以内にカスタマーチームへの最初の納車が始まりますが、このマクラーレン・カスタマー・レーシング・ジャパンによる発表は、マクラーレン・オートモーティブが初めてインハウスで設計・製造を行った、全てが最新のGT3モデルによる、3番目のカスタマーチームの参戦が決まったことをお知らせするものです。これまでの発表によると、このMcLaren 720S GT3は欧州、北米地域、および日本とアジア諸国で開催される各選手権で、カスタマーチームと共に参戦することとなります。